片思い終着駅


「つっ、つばさくんっ!?」

背中からわたしをぎゅっと抱きしめ、わたしの肩に顎を乗っけている。

「ののか?そういう可愛いこと言うの、俺以外の前では禁止だよ?ただでさえ、今朝のののかのモテっぷりを見て、軽く妬いてるんだから」

耳元で甘い声で話されて、くすぐったい。

「ちょっ、つばさくん!今はセリフの練習している場合じゃなくて…!」

「俺、本気で言ってるんだけど?」

つばさくんはわたしから離れ、正面で向き合った。

つばさくんの瞳から目が離せない。


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