プロポーズは突然に。
いつもよりほんの少しだけ酔った感覚はあるけれど、記憶が飛ぶとかそんな都合のいいことは起こらなくて。
服を全部脱がされたって恥ずかしがるとか、隠すとか、そういう可愛い反応なんてできなくて。
それでも彼の大きな手が私の膨らみに触れるだけで、
「あ…っん…」
自分でも聞いたことのないような声が出たりして。
その長い指が私の中を攻め立てると厭らしい音がベッドルーム中に谺して、その音にすらゾクゾクする。
…いつからこんな女になったんだろう。
目先の快楽、どうしようもない快感。
ちっぽけだと思っていたものを私は今――情けないほど求めてる。
「早くっ…早く来てっ──」