プロポーズは突然に。
彼が私の中に入ってくると、もう何も考えられなくなっていて…
本能のまま、貪りつくように腰を動かす彼に全てを委ねた。
「やっ…んぁ…」
「…っ、締まるな…」
初めて知った“肌が合う”という感覚。
彼のことは、まだあまり知らないのに…
それでも、触れられただけで頭の先から足の爪先まで電気が走るような快感が訪れる。
「あ…はぁ、っん…」
「桃華っ…」
「……聡っ…」
この人は突然結婚を迫り、仕事で繋がりを作って逆らえないようにして、くだらない賭けを持ち掛け婚姻届にサインさせた挙げ句、住む場所さえも取り上げた。
冷酷で、残忍で……
「…愛してる」
それでいて…とてつもなく温かい。