プロポーズは突然に。
「おまえが望んだことだろ?」
「え…?」
「割り切るか、愛されるか。おまえはどっちの関係を選んだ?」
「…っ」
「そういうことだ。これが俺の愛し方だから諦めろ」
──後悔先に立たず──
物事が終わってしまった後で、いくら悔やんだってどうすることもできない。
彼と出逢ってしまったことも、
くだらない賭けにのったことも、
婚姻届を書いてしまったことも、
…………馬鹿げた発言をしてしまったことも。
全部が全部…自分が撒いた種なのだから。