プロポーズは突然に。






「体は正直だな。酒の勢いなんかじゃないだろ?」

「ふぁっ…もう、やっ…!」




こんなに淫らになったことなんて今までなかった。


それなのに……


彼が与える快楽は私をどこまでも狂わせるんだ。


だから…
抜け出せなくなってしまうと分かっていたから…
抱かれたくなかったのに。


拒絶したいはずの彼を狂おしいほど求め続ける私は、どうしようもなく馬鹿な女なんだろう。





「はあっ…んっ、…聡っ…私、もうっ、もうっ…!」

「イけ。身も心も…俺に染まれ」

「…~~~~っあぁっ、…!」





──そして絶頂を迎えたとき、思ったんだ。


私はもう…彼から離れることはできない、と。






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