プロポーズは突然に。
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『ねぇ、キミ、カットモデルしてみない?』
これが私とオーナーの出逢いだった。
当時、高校生になったばかりだった私は、美容院に行くお金なんてなくて髪の毛は伸びっぱなし、傷みっぱなし。
そんな私にとって、無料でカットしてくれるのは有り難い話なわけで…
『じゃあ…お願いします…』
人で溢れる都会の中、消え入りそうなほど小さな声で遠慮がちにそう答えた私に、オーナーは太陽のように微笑んでくれた。
それがすごく眩しくて…
なんだか鼻の奥がツーン、としたのを覚えてる。