プロポーズは突然に。
『協力ありがとう』
『こちらこそ…ありがとうございます』
『いつか一緒に働けたらいいね』
『…………そうですね』
『じゃあ…またね、って言っとこうか』
『はい。また、いつか』
本当はこの業界に入るのにすごく抵抗があった。
でも…それと同時に父が見ていた景色を私も見てみたかったんだ。
だって雑誌の中の父はいつも幸せそうに笑ってて、
それだけじゃない。
その雑誌の中のモデル達だってすごく綺麗で輝いていて…
私も同じところに立ちたいと…そう思ったんだ。
そして私も…いつか父に褒めてもらいたいと思った。
そう思えたのは、間違いなくオーナーの存在があったから。