プロポーズは突然に。






「気持ちい…」



湯船に浸かり、ホッと一息つくと一日の疲れが飛んでいく。



……………。



―――カタンッ



目を瞑り、幸せに浸っていると聞こえてきたその音。



反応するように目を開ければ、



「たまには一緒に入るか」



………当然のように浴室に入ってきた彼の姿。




「…何で入ってくるの?」

「自分の家の風呂に入って何が悪い」

「それはそうだけど…」

「夫婦なんだから一緒に入ったっていいだろ?」

「…」





今まで男の人とお風呂に入ったことなんてない。

そんな私にとってこれは…堪らなく落ち着かない状況。

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