プロポーズは突然に。



ゆっくり入りたいのに落ち着かない。


だから、もう一つのバスルームに行こうと思ったんだけど…やめた。


だって向こうは全面ガラス張りなのを思い出したから。


全部丸見えだし…それこそ落ち着かないって話。




「私…もう出る」

「ダメ」

「…なんで?」

「いいから気にせずゆっくり入れよ」





落ち着かない私とは対照的に上機嫌にシャワーを浴び始めた彼を見て思う。


一体何がそんなに嬉しいのか……


私は未だに彼のことがよく分からない。
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