プロポーズは突然に。
それから、母がたまに帰ってくるときは必ず男の人と一緒だということにも気が付いた。
それも毎回毎回違う人。
私が寝静まった頃に聞こえてくる異様な声に目を覚ますと、そこには決まって裸の母と男の人が何かをしている姿が目に映って…
涙を流し、甲高い声を出しながら男の人にしがみついている母を見て、
お母さんはどうして泣いているんだろう。
一人ぼっちじゃないのに。
いつも色んな人と仲良くしてるのに。
なんて、そんなことを思っていた。
再び眠りに就き、目を覚ますといつもそこに母の姿はなくて。
この頃、テーブルに置かれているのは、母手作りのおにぎりからコンビニのおにぎりや菓子パンに変わっていた。