プロポーズは突然に。
どんな運命かと思った。
彼女は、あの時よりさらに冷たくて褪せた瞳をしていて…相変わらず孤独な雰囲気を纏っていた。
それからすぐに迎えに来た日下に頼んで、バーから出ていった彼女を尾行させたんだ。
彼女が、ちゃんと泣けるようになっているのかどうしても知りたかったから。
だけどやっぱり…彼女は泣かなかった。
もう後悔したくなかった。
今度こそはどんなことをしてでも彼女を守りたかった。
どんな卑怯な手を使ってでも、権力を振りかざしてでも、絶対に彼女を手に入れたかった。
だから─────