プロポーズは突然に。
結局、ランチにありついたのは14時過ぎだった。
優子さん、朝から続けて指名入ってたからなぁ…
近くのコンビニで適当にお昼ご飯を買い、ビル内に設置されたベンチに座って三人揃ってランチをすることにした。
長く休憩を取るわけにもいかないので、いそいそと食事をしながら事の経緯を話す私に二人は相槌すらしない。
それどころか、
「「なんだ、それだけ?」」
返ってきたのはこんな言葉だった。
「それだけって…酷くないですか?」
「別に。てか商材一つ契約白紙になったから何?代わりなんて幾らでもあるっつーの」
「でもせっかく一流ブランドにオーナーの実力を認めてもらえたのに私の所為で台無しになるの嫌じゃないですか」
「そう?自分の人生棒に振るよりマシでしょ」
「さっすが優子姉さん!かっこいー」
「ふふん、まぁね」
本当に優子さんはハッキリキッパリしてるし、咲ちゃんはそんな優子さんを尊敬の眼差しで見てるし。
いや、どちらかと言えば私もこういう性格な筈なのにどこでどう間違えてこんなことになってしまったのか。