プロポーズは突然に。






「やけ酒して嫌なことは忘れろ」

「…それ、あなたが言いますか?」




ムッとする私に、彼はまたふっ、と笑う。


…ムシャクシャしてるのに調子狂う。


この人ともっと話さないといけないことがあるのに。




「一通り揃ってるけど何飲む?」

「…日本酒の熱燗」

「お、いいね。じゃあ俺も」




何なんだろうか、この人は。


オンとオフの使い分け…というか今は全く威圧感を放っていない。



< 93 / 370 >

この作品をシェア

pagetop