秘密の恋は1年後

 唇の隙間から、舌先をのぞかせる。
 ぷるんとしたまひるの唇を舐め、食んで、軽く吸ってから解放し、それを何度か繰り返す。


「んっ……はぁ……」

 少しだけ息を弾ませた彼女の瞳がとろんと溶けていて、衝動を抑えきれなくなった。


 細い肩を押して、ソファに横たわったまひるに影を落とす。
 彼女は真上にいる俺を見て、一瞬緊張を走らせたように感じた。


「チョコミントの味、したか?」

 彼女は返事をするように、目を閉じた。

 再びキスをして、すぐに互いの吐息が混じりはじめる。
 とっくにチョコミントの味なんて消えて、彼女の甘い吐息に理性を投げ捨てた。

 もしかしたら、嫌われる決定打になるかもしれない。
 最低だと罵られる可能性だってある。

 だけど――。


「ごめん……止められない」

 裾の長いロングカーディガンを脱がせて、カットソーに手を掛ける。
 彼女の唇や頬、耳や首筋にキスをしながら、真っ白で無垢な肌を暴いていった。

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