秘密の恋は1年後

「俺に抱かれる想像は、したことある?」
「っ!!」

 少し濡れた耳元で囁くと、彼女は明らかに動揺を見せた。


「あるのか」

 再び真上から見下ろし、彼女の両手を指を絡めてソファに押し付ける。
 ゆらゆらと細かく揺れる瞳は、まるで助けを求めるように涙を浮かべ始めていて、ますます支配欲が駆り立てられた。


「そ、そんなことしませんっ!」
「嘘がつけないお前もかわいいよ」
「嘘なんかじゃ……っ」

 言い返す彼女に断りなく、やわらかな胸の飾りを唇で摘む。


「想像の中でも、俺はこういうことしてたか?」
「し、知りませんっ!!」

 左右の丸みを歪ませて、ツンとした頂点を舌や唇で弄べば、彼女は自由になった両手で顔を覆い隠した。


「俺はしてたよ。お前を抱く想像を、何度も」

 恥ずかしがる姿がもっと見たくて、華奢な手首を片手でまとめるようにして彼女の頭上に持ち上げた。


「全部、俺のものだ」

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