美魔王さまと結婚したなら
今回もパーティーの賑やかな中でスカイプで会話をすると、驚いたことに祖父母は日本語で話しかけてきたのだ。
「ハイ!なつみ!体の調子はどう?babyは順調かしら?」
「やあ、なつみ!無理してないかな?何かあったらエドをこき使うんだぞ?我々にも初めてのGreat grandchildrenだからな。とても楽しみだ」
所々の単語に英語は交じるも、かなり日本語を上手に話している。
そこに、初めて見る男性が居た。
「ハイ、夏美。初めまして。僕はジェイド。君のパパから引き継いで社長になった、君の義理の兄だよ?」
その金髪に碧眼の20代後半くらいの青年がそう言ったので、隣の父を仰ぎ見る。
すると、父は頷いたあとジェイドさんに話し掛けた。
「ジェイド、仕事は問題無い?」
「もちろんだよ、僕をなんだと思ってるの?」
それに、笑って父は返す。
「ジェイド、君も大切な僕の子さ。不甲斐ない僕に変わって爵位も家業も継いでくれる。大切な息子だよ」
その声に、言葉に、嘘偽りはなかった。
「分かってるよ、父さん。夏美!僕らは義理の兄と妹。これからは仲良くしてくれると嬉しいよ。僕も妹が居た事が嬉しかったんだ。君のお腹のTwinsが産まれる頃には僕も日本に行くから!直接会える日を楽しみにしてるよ」