生徒だけど寮母やります!3
ということはつまり
全員が同じことを考えたところで答え合わせをするように、相生が先ほどの話の続きを言った
「校長室での話の.....いつだったかな、寮母さんの顔つきが変わって、俺を見る目が何かを見定めるような顔つきになった気がした。で、ここに連行される頃には明るく話しかけられたりして、予想外の対応に結構ビビったのは覚えてんな」
「じゃあやっぱり、アイオ君が関与した今回の事件の話を聞きながら、なんかピンときたってことか」
そんな市河の言葉に周りが頷くものの、景が校長室でされた話は今回のような真実の話ではない
彼が悪者に仕立て上げられたストーリーを聞いて、彼の無罪を推測したことになる
「なんで?」
咲夜の純粋な疑問に対し、答えられるものは誰一人いなかったが
よくよく考えてみると
そこまで大切な話でもなかった
「ま、いいか〜。ね?いっちー」
「おーそんなことよりのぼせたわー」
「体洗う」
「僕も」
「アイオ君も、長話に付き合わせてごめんね。でも君のことが知れてよかったよ」
「あ、ああ?」
つい先ほどまで真剣に話をしていた彼らは、頭を使って考えることはやめ、火照った体を冷ましつつ体を洗うため湯船から出た