生徒だけど寮母やります!3

景はライの誘いをにこりと笑って流すと、普段とは違って女だらけの空間を見渡す

顔とスタイル共に完璧な彼ら、いや、彼女たちが並ぶその光景はまさに、女性アイドルグループのようだ


「なかなか良い出来なんじゃないですか」

そう言って頷いたのは、先程何か妙案を思いついたようだった千冬


景は彼の横に並んで同じ目線でプリンセスたちを見渡しながら尋ねた

「これって文化祭で妖術科の先輩がやってた、コスプレ(超越)館のシステムと同じだよね?」

「はい、そうです。先輩たちのアレ、うちのクラスでも話題になったんですけど、クラスメイトが先輩に仕組みを聞いたら、幻覚とか催眠を使っていることが分かって僕たちでも出来そうだねって話したことがあったんです。だからちょっと友達を呼び出して協力してもらったんですが、思いのほか上手くいって驚きました」

「そうだったんだ!みんな普通の女の子よりも可愛くてなんか悔しいよ。やっぱり元が良いからかな」


風呂掃除をしている間に彼らが千冬のクラスメイトまで巻き込んで女体化に勤しんでいたとは知らなかった


これなら正体がバレずにLOSに行くことができるかもしれないが、むしろ普段学校で見かける事のない美女軍団に返って視線が集まるのではないかと心配になる


複雑な面持ちでプリンセスたちを見つめる景にライは女性的にクスリと笑って

「美女が5人並んでると圧巻だろ」

と流し目を送った

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