生徒だけど寮母やります!3
一同は視線を相生からその男へと移す
そして数秒の後、しばらく続いた沈黙をライが破った
「よく、いけしゃあしゃあと.....」
景も爽馬の腕の中、くりくりとしたつぶらな瞳で遠い向こうに座る男をじっと見る
_____あの人が.....
相生が言うに女子生徒を呼び出したのは、その彼氏である男子生徒側だったはずだ
容姿もなかなかに端麗で身なりもきちんとしている優秀そうなあの男が、よもやそんなことをするなんて誰が想像するだろう
彼を知っている人は、なおのことそう思うのだろうと景は悔しさを感じた
そこで市河が戸惑いの声を上げる
「ねえ咲夜、あの人ってさ.....確か生徒会カップルで有名な瀧居先輩だよね?」
「そう.....だよな?」
そのやりとりにすかさず目を光らせたのは女性陣だ
「「どういうこと!?」」
「シーッ、波屋さん九雷さんもうちょい声落として」
周りの注目を集めかねないほどの二人の食いつきっぷりに、2人とはあまりまともに話したことがない市河も少し強めに注意を促す
「有名って言ったわね?なに、あの人の彼女も生徒会役員ってこと?」
有姫が強めに問い詰めると、市河は彼女の気迫に若干引きながらひきつった笑顔で頷いた
「そうだな.....妖術科では生徒会美男美女カップルで少し有名かな」
「てことは相手の女も生徒会役員てことやんな?相生君、女の名前なんだっけ?」
「さあ、なんだっけ」
「「使えない!!」」
2人が悔しそうに声を押し殺して嘆くのを、柊が苦笑しつつ「まあまあ」となだめる
爽馬も興味なさそうにその光景を眺めつつ、景の頭をポンポンと撫でた
「わん」
「でももしかしたら、相手の女は生徒会のやつじゃなくて、あの男の浮気って場合もあるかもしれないぞ」
ライがそんな余計なことを言うので、女性陣は根拠もない妄想に「えー!?」と怒りの声を上げる
ちょうどマジシャン生徒の手品が終わってステージ前の生徒たちは散り散りに解散していくところだ
「あんた、確かめてきなさいよ」
有姫は好奇心がギラギラと煮えたぎった視線で男を見据えながら、ドンと強めに咲夜の背中を叩いた
「..........は!?」
そして数秒の後、しばらく続いた沈黙をライが破った
「よく、いけしゃあしゃあと.....」
景も爽馬の腕の中、くりくりとしたつぶらな瞳で遠い向こうに座る男をじっと見る
_____あの人が.....
相生が言うに女子生徒を呼び出したのは、その彼氏である男子生徒側だったはずだ
容姿もなかなかに端麗で身なりもきちんとしている優秀そうなあの男が、よもやそんなことをするなんて誰が想像するだろう
彼を知っている人は、なおのことそう思うのだろうと景は悔しさを感じた
そこで市河が戸惑いの声を上げる
「ねえ咲夜、あの人ってさ.....確か生徒会カップルで有名な瀧居先輩だよね?」
「そう.....だよな?」
そのやりとりにすかさず目を光らせたのは女性陣だ
「「どういうこと!?」」
「シーッ、波屋さん九雷さんもうちょい声落として」
周りの注目を集めかねないほどの二人の食いつきっぷりに、2人とはあまりまともに話したことがない市河も少し強めに注意を促す
「有名って言ったわね?なに、あの人の彼女も生徒会役員ってこと?」
有姫が強めに問い詰めると、市河は彼女の気迫に若干引きながらひきつった笑顔で頷いた
「そうだな.....妖術科では生徒会美男美女カップルで少し有名かな」
「てことは相手の女も生徒会役員てことやんな?相生君、女の名前なんだっけ?」
「さあ、なんだっけ」
「「使えない!!」」
2人が悔しそうに声を押し殺して嘆くのを、柊が苦笑しつつ「まあまあ」となだめる
爽馬も興味なさそうにその光景を眺めつつ、景の頭をポンポンと撫でた
「わん」
「でももしかしたら、相手の女は生徒会のやつじゃなくて、あの男の浮気って場合もあるかもしれないぞ」
ライがそんな余計なことを言うので、女性陣は根拠もない妄想に「えー!?」と怒りの声を上げる
ちょうどマジシャン生徒の手品が終わってステージ前の生徒たちは散り散りに解散していくところだ
「あんた、確かめてきなさいよ」
有姫は好奇心がギラギラと煮えたぎった視線で男を見据えながら、ドンと強めに咲夜の背中を叩いた
「..........は!?」