生徒だけど寮母やります!3



犠牲者

咲夜、市河、相生、ライ


「お前行けよ」
「お前が行け」
「おま」
「ムリ」
「.....おま」


波屋有姫は言った

『幸か不幸か、今のあなたたちは正体不明の女の子よ。これを利用しない手はないわ』

と。


「明らかなる不幸なのだ」

「あわよくば幸にしないでほしいのだ」

咲夜と市河はそう言って同時に肩を落とす



九雷鈴菜は言った

『MA巻き込んで妖術結社を敵に回した奴らがなにを妖術科生徒会ごときにビビってんねん早よ行けや、火野も』

と。


「じゃあてめえが行けよ.....」

「妖術結社に何やらかしたんだお前ら」

「気にすんなアイオ、色々あんだよ」



笠上景は吠えた

『わん』

と。


「だめだ。ストッパーがわんしか言えないんじゃどうにもなんないよ咲夜!」

「落ち着け、いっちー。何こっちみ見てんの爽馬?行くよね?」

「僕行かない」

「わん」


こうして哀れな『美少女』四人は、爽馬、景、鈴菜、柊、有姫が後方で何気なく見守る中、ステージ上の瀧居へと近づいたのだった
< 49 / 115 >

この作品をシェア

pagetop