生徒だけど寮母やります!3
「全然可愛くなんか、.....え?」


瀧居は背後から聞こえる、よく身に覚えのある声に体を硬直させる


相生は目を見開くと「あの人.....」と呟いた



「今の、全部見てたから」


そう

彼女こそ、相生が助けた先輩女子生徒Aであり、ゴミ野郎瀧居の彼女である


瀧居はぱっと振り返り、その怒りに満ちた表情に一瞬身を怯ませてから反論した


「............まっ、まってトモカ、待てよ今の全部見てたからってなんだよ俺なんかした!?お前が彼女たちより可愛いか可愛くないかの話しかしてないけど!?」


咄嗟に出てくる凄い言い訳と逆ギレ


無罪を主張する瀧居が、周りの目にはあまりにも小さい男に映る


これには思わずライも素の自分に戻って
「最低だな」
とこぼす




「いいんじゃない!?私なんかより可愛い子たちの方を彼女にすれば??」


「は!?なにをお前が決めんだよ」



咲夜と市河も突然目の前で始まったカップルの喧嘩に、呆然と立ち尽くすことしか出来なかった



「だいたいね、あの日から1人で考えれば考えるほど、あんたの最低さに腹が立って立って仕方なかったのよ。私、あんたもう無理!」
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