生徒だけど寮母やります!3
あの日______
瀧居が男子寮に彼女を呼び出して
そして相生が彼女を助けた日だ
女子生徒Aもといトモカは、これ以上我慢ならないといったように瀧居を睨み小さく震える
だんだんと冷静さを取り戻して周りの注目を集めていることに気まずさを感じた瀧居は
「ご、ごめんね彼女が変なところ見せて」
戸惑いつつもライたち4人に詫びを入れた
「「いや.....」」
______あんたその発言、マズイぞ
悪いのは彼女側
そんな反省のはの字もない瀧居の態度が、彼女の堪忍袋の尾をぷっちんと切った
「彼女って言わないでくれる!?ていうかもう私、あんたの彼女やめる。相生君のことが好きになったから!」
「「「「!!!!????」」」」
油断していたところに、とんでもない発言が投下される。
硬直する美少女4人の前で、「まだ言うか」とも言いたげに、瀧居はものすごく不機嫌そうな表情を作った
「はっ、なに?.....誰だよ」
誰か?
その相生とは他の誰でもない、自分が可愛いねと名前を聞き出そうとした女の子たちの1人である
「おい」
ライに肘で突かれた当の相生はなにも聞いていないことにしようとするかのように、ただただ無言で俯いていた