生徒だけど寮母やります!3
そして彼は帝王のように椅子に座ったまま、こう続けた
「そうそう、こういう悪を取り締まるのが生徒会なんだった。俺はもう引退したから、現役の奴ら総出でパトロールをさせよう。それでアイオイを見つけたやつには、報酬をやろうか」
「「「_______!? 」」」
「もちろん、見つかったアイオイにも、彼が立派に更生するための最大限の愛を与えよう」
咲夜は相生を横目で見ながら小さい声で
「お、おめでとー...」
と苦笑する
「やめてくれ......なんだ最大の愛って。最悪......」
飛んだ災難に巻き込まれ心底嫌そうな顔をする相生だったが、とある人物の登場に気が付き視線を止めた
そう
今まで裏方でイベント運営に尽力していたであろう
生徒会長、伊吹結斗の登場である
結斗がステージに現れたことに気がついた女子たちから、黄色い声援がちらほらとあがる
「お疲れ様です、先輩」
「伊吹、ちょうどよかった。たった今、謹慎中の相生が寮を抜け出して遊んでるらしい。探して捕まえて、教師たちに報告するように」
その言葉に結斗は「はぁ...」と頷きつつも、目の前の美女たちを見て再び「はぁ」と溜息をつく
______君たちまた何か面倒な事しでかしたね......
この状況を憂いてる様子の結斗だが、当の美少女たちはその登場に心底嬉しそうな顔をする