生徒だけど寮母やります!3
「ええええぇぇぇぇええええ」
最悪だ
泡を吹いて倒れそうだ
「ちょいちょいちょい」
「そーゆー抜け駆けの仕方?」
「数学、別に勉強しなくても良くね?派」の市河と咲夜がすかさず反応する
「「審議!!」」
「うるせーな。明日から夜は数学の時間だから。覚悟しろよ」
数学の時間という名の、拷問の時間だろうか
ニヤリと笑う顔が恐ろしい
景は涙目になりながら
「なんでそこまでしなきゃいけないのー!!」
と抗議した
もちろんライは聞く耳を持つような男ではなく
「そゆことでー」
なぜかその顔は嬉しそうだ
「「審議!審議!審議!審議!」」
そんな、声を揃えて抗議する咲夜と市河のコールに引き寄せられるように
帰宅した結斗と爽馬がリビングへとやって来て
「「何事......?」」
と呟いた