生徒だけど寮母やります!3



「「「えーーーー!!」」」



先程から喜んだり悲しんだりと忙しい3人である


景、咲夜、市河は集まってチラチラと結斗を見ながら本人の前で悪口大会を繰り広げ出した


「きいた?やばくない?悲しいね、景」

「うん、悲しい.......」

「あの人、修学旅行のこと勉強と思ってる?」



結斗が1人孤立する図を楽しみ出したライも

「お前らが教えてやんな。修学旅行とは何かを」

と、口を出して加勢し始めた




「うん、そうだな。おほん。あのねぇ君、修学旅行っていうのはだね」


わざとらしく咳払いをして結斗の肩にポンと手を置く咲夜



「なに......?」


そこで彼は手を置いたまま、はたと何かに気がついたように動きを止めてしまった



「.......あれ?」

「どーした咲夜その吸血“鬼”に一言物申してやれ」


ライの悪口じみた応援は耳をすり抜けているようだ



咲夜はその体制のまま、市河と、今まで特に無反応だった爽馬の顔を交互に見る


そして困惑したように口を開いた

「ねぇ俺らもMAに行くの?めっちゃawayじゃない?」



そこに爽馬が冷たく言い放つ

「今更気がついたの。自分、妖術科だよ。どうせMA本部に行ったって、入れてもらえないでしょ、関係者じゃないし」





「............!?」(市河)


「え.......お、お前もじゃん........え.......」





爽馬の辛辣な言葉に、咲夜と市河は宇宙の中にポツリ取り残されたような気持ちになった





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