生徒だけど寮母やります!3

抗議します!




* * * *





その日の休み時間





「オラオラオラオラオラァァァアアア!!」

「出てこい伊吹ィィイイーーーー!!」

「魔術科、ブッ殺スァァアアア!!」



魔術科の教室の前に妖術科の生徒達が押しかけ、陣取り、抗議運動をしていた




「前言撤回!!やっぱ仲間じゃないわ。なにあれ暴徒じゃん」

窓際にて教室の外を遠目に見ていた果子が困惑する


「ほんまやな」

鈴菜、有姫、景もなるべく妖術科の目につかぬよう窓際にいたが、そこに柊が涙を浮かべながら小走りにやってきた



「み、みんな〜〜」

「「「「柊!!!!」」」」

「お手洗いに行ったら妖術科の男の子達に捕まって、凄い伊吹くんの事聞かれたけど、何も分からなかったから正直に分かりませんって言ってたら怒られちゃった.......それで私泣いちゃって......飴玉くれて解放してくれた」



腰に手を当てて黙って聞いていた鈴菜は

「まぁ暴徒とはいえ、良心の呵責に耐えれんかったんやろうな」

と納得した様子で頷く



「大変だったね。よく耐えたね」

「うう、景ちゃん〜〜〜」



景は柊を抱きしめ、有姫はその頭にぽんぽんと手を置くと


「で、伊吹くんはどこなの!?」

と教室を見渡した
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