犬猫カップル‹時々猛獣›~番外編~
「............副総長...」
「すっげぇ言いたくなさそうな顔。」
「そりゃ、言いたくないよ。俺は詩多を留まらせるためにそんなものを押し付けたんだから」
詩多はこの街の人間じゃない。
それに、決まった家も無い。
自分達の生活費の為に、両親に売り飛ばされた女の子で、買取先の大富豪から逃げ出してきた途中だった。
事情は知らなかったけど、詩多が何処かへ行ってしまう気はしていた俺は、自分の暴走族に詩多を縛り付けた。
副総長という称号を渡して。
「すっげぇ言いたくなさそうな顔。」
「そりゃ、言いたくないよ。俺は詩多を留まらせるためにそんなものを押し付けたんだから」
詩多はこの街の人間じゃない。
それに、決まった家も無い。
自分達の生活費の為に、両親に売り飛ばされた女の子で、買取先の大富豪から逃げ出してきた途中だった。
事情は知らなかったけど、詩多が何処かへ行ってしまう気はしていた俺は、自分の暴走族に詩多を縛り付けた。
副総長という称号を渡して。