ダブル~私が選ぶのはどっち~
「俺はまだセフレ関係を解消した覚えはない。」

「えっ?」

「だってそうだろう。琴乃は一方的に俺を置いて行った。俺には返事すらする暇も与えてもらえなかったんだからな。」

草野主任の中では私との事は終わっていないのだ。

それなら…。

「そうね。」

私はその状況を甘んじて引き受けよう。

私は草野主任に腕を掴まれ、そのままホテルの部屋になだれ込む。

その部屋はシングルで、矢田君とは別の部屋を取っているようだ。

私は草野主任にベッドの上に押し倒された。

そして草野主任は上から私の顔を正面から見つめる。

「琴乃…。」

そして草野主任は私に荒々しいキスをする。

あまりにも強引な、そして熱がこもったキスに私も圧倒される。

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