ダブル~私が選ぶのはどっち~
会議室で私は草野主任の正面に座った。
私の横に矢田君が座る。
「草野主任、ここの数字なんですけど…。」
私達は見積りを指さしながら、議論を交わす。
その様子を矢田君が黙って見ている。
「よし、俺の権限でここまで値段を落とす事を許可するから、これで相手に提示してみてくれ。その代り、契約時には俺を必ず同行する事。」
草野主任はこういう決断が早いので、有りがたい。
「ありがとうございます。やれるだけやってみます。」
私は草野主任に頭を下げた。
「じゃあ、矢田。この見積りを今から清書してくれ。そして後からどうして吉川がこういう提案を俺にしたか、自分なりに研究しろ。」
矢田君はその見積りを私から手渡され、お辞儀をして先に会議室を出て行った。
私も立ち上がって、その後を追おうとした。
「吉川。」
私の横に矢田君が座る。
「草野主任、ここの数字なんですけど…。」
私達は見積りを指さしながら、議論を交わす。
その様子を矢田君が黙って見ている。
「よし、俺の権限でここまで値段を落とす事を許可するから、これで相手に提示してみてくれ。その代り、契約時には俺を必ず同行する事。」
草野主任はこういう決断が早いので、有りがたい。
「ありがとうございます。やれるだけやってみます。」
私は草野主任に頭を下げた。
「じゃあ、矢田。この見積りを今から清書してくれ。そして後からどうして吉川がこういう提案を俺にしたか、自分なりに研究しろ。」
矢田君はその見積りを私から手渡され、お辞儀をして先に会議室を出て行った。
私も立ち上がって、その後を追おうとした。
「吉川。」