ダブル~私が選ぶのはどっち~
私は自分の髪をかき上げた。

「私はあなたが思っているような女じゃない。きっと持て余すわよ。止めておきなさい。」

きっと2人もセフレが居る事をしゃべれば、とどめになるのは分かっている。

しかし…、これは危険すぎる。

セフレたちと矢田君の関係が近すぎる。

でもそんな私の様子など気に掛けないで、矢田君は堂々と宣言した。

「いつか吉川さんを振り向かせてみせます。待っていてください、仕事で認めさせますから。」

もう私はだんまりを決め込むことにした。

しばらくそのままで矢田君のそのやる気を仕事に向けさせよう。

それからの事は後で考える。

私はそう割り切った。

相手先の会社についた。

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