ダブル~私が選ぶのはどっち~
「もう私は“先生”じゃないでしょ?何度言ったら分かるのよ。」
大学受験の庄司慎(しょうじしん)の為に、私は家庭教師のバイトをしていた。
慎が高校三年生の春、私は初めて慎の家を訪れた。
私は大学四年生で、就職もほぼ内定していて、夜は時間を持て余していた。
慎は親戚のおじさんのご近所さんだった為、少々強引に頼まれたのだ。
慎は段々と成績が上がっていき、私のバイトはとてもやりがいがあった。
そして慎の合格が決まって、バイトの最終日、私は慎に身体を預けた。
慎の合格のご褒美…、それはかなり強引な慎の希望だったが、若い彼にいい思い出を作ってあげるのも良いかなと単純に思ったのだ。
それにもう慎とは会わないつもりだった。
私は家庭教師の仕事をちゃんとやり遂げたのだから、これ以上会う必要はない。
それが…、その時から4年後の今、私達はホテルで抱き合っている。
あの後も頻繁に連絡をしてくる慎。
でも私は電話に出る事も、ラインを返信することもなかった。
大学受験の庄司慎(しょうじしん)の為に、私は家庭教師のバイトをしていた。
慎が高校三年生の春、私は初めて慎の家を訪れた。
私は大学四年生で、就職もほぼ内定していて、夜は時間を持て余していた。
慎は親戚のおじさんのご近所さんだった為、少々強引に頼まれたのだ。
慎は段々と成績が上がっていき、私のバイトはとてもやりがいがあった。
そして慎の合格が決まって、バイトの最終日、私は慎に身体を預けた。
慎の合格のご褒美…、それはかなり強引な慎の希望だったが、若い彼にいい思い出を作ってあげるのも良いかなと単純に思ったのだ。
それにもう慎とは会わないつもりだった。
私は家庭教師の仕事をちゃんとやり遂げたのだから、これ以上会う必要はない。
それが…、その時から4年後の今、私達はホテルで抱き合っている。
あの後も頻繁に連絡をしてくる慎。
でも私は電話に出る事も、ラインを返信することもなかった。