相沢!ベッピン鉄拳GIRL
薔薇枠、出現。
高校生になってからの話である。
ある日の休み時間、教室内で数人が騒いでた。
何でも佐々木が『クラス・ランキング美少女編』
なるモノをノートにしたためていたらしい。
「雨夜の品定め、ってヤツやね」
「お前、女子に見つかったら絶対、殺される」
とか、言いながらソコから会話は小声になって、
イヤイヤ、コレは違うっしょ、あれ、お前は
そーゆー趣味なのか?とか、みんな好き勝手な
発言を……まあ、楽しんでいた。
「やあ、君たち‼」
いきなり爽やかなオーラをまといつつ、背後に
立っていたのは、生徒会長の寺崎さんだった。
びっくりした。え?ナゼここに?
「いや、先生に用事があってね。ちょっと覗い
ただけなんだ……けど。
まあ、君らはまだ一年だから、視野が狭いのは
仕方ないことだ」
そして、急に眼光鋭くなったかと思うと、
「真の華麗なる女子を求めるのなら、
教室を出で、全校に目を向けたまえ。
君らは伝説に出会うだろう」
……と、力説した。
寺崎さん、自分の彼女の、のろけ自慢なら
お断りっす。というと、イヤイヤ、そーじゃ
ないんだよと、更にその華麗なる女子について語り始めた。
身振り手振り合わせての大演説。
興味がわいたので早速、放課後その先輩女子を
見に行く事にした。
相沢京子 二年 伝説の拳聖。
ちょうどスポーツバッグを持って体育館に入ろうとする同級生を捕まえる。
「相沢先輩って、どの人?」
捕まえたソイツが、指さした先に数人の女子。
仲原に借りた、仲原の姉貴の少女漫画。
ここぞ、という恋の始まりのシーンに、薔薇が
咲く、散る。透過光が光る。
真っ白な画面に二人だけになる。
そのコが登場のコマは飾り枠。
なんだコレ、大げさ、って思っていた。
あれ、ホントだ。ホントにある。違うのよ、
もう、空気感が。
解る。どれがその人か解る。
バレーボール部の練習してる体育館半分を
横切ってネットの向こうへ。
そして、しばし見つめる。
京子さん。……相沢先輩が俺に気が付き、
目が合う。
会話してた剣道部員から離れて、
「入部希望者?入部届は副部長に……」
近くに来たのを、こっちからも寄って行って、
「相沢先輩、俺と付き合って下さい」
いきなり言ってしまった。
「稽古や試合は、入部してからね。中学
から剣道やってたんなら、その事も書いて
……」
「先輩の彼氏希望です。何なら書面にしてもいいです」
側にいた川島先輩(この時は名前知らなかった)が、
「なんか、変なのキタ」
と、つぶやいた。
「冷やかしなら帰れ」
険しい表情になる京子さんに向かって、
「本気です」
あとはご存知の通り。俺は彼女に猛アタック
を開始した。
何せ、彼女は校内で一二を争う人気者。
フツーの告白&アプローチでは事は進まないと思ったのだ。
そう。何者かわからずしかも一年坊な俺は
最初、警戒されまくっていた。
でも、でもっ!信じていた。
必ず想いは通じると。
そして、今に至る。回想終り。
ある日の休み時間、教室内で数人が騒いでた。
何でも佐々木が『クラス・ランキング美少女編』
なるモノをノートにしたためていたらしい。
「雨夜の品定め、ってヤツやね」
「お前、女子に見つかったら絶対、殺される」
とか、言いながらソコから会話は小声になって、
イヤイヤ、コレは違うっしょ、あれ、お前は
そーゆー趣味なのか?とか、みんな好き勝手な
発言を……まあ、楽しんでいた。
「やあ、君たち‼」
いきなり爽やかなオーラをまといつつ、背後に
立っていたのは、生徒会長の寺崎さんだった。
びっくりした。え?ナゼここに?
「いや、先生に用事があってね。ちょっと覗い
ただけなんだ……けど。
まあ、君らはまだ一年だから、視野が狭いのは
仕方ないことだ」
そして、急に眼光鋭くなったかと思うと、
「真の華麗なる女子を求めるのなら、
教室を出で、全校に目を向けたまえ。
君らは伝説に出会うだろう」
……と、力説した。
寺崎さん、自分の彼女の、のろけ自慢なら
お断りっす。というと、イヤイヤ、そーじゃ
ないんだよと、更にその華麗なる女子について語り始めた。
身振り手振り合わせての大演説。
興味がわいたので早速、放課後その先輩女子を
見に行く事にした。
相沢京子 二年 伝説の拳聖。
ちょうどスポーツバッグを持って体育館に入ろうとする同級生を捕まえる。
「相沢先輩って、どの人?」
捕まえたソイツが、指さした先に数人の女子。
仲原に借りた、仲原の姉貴の少女漫画。
ここぞ、という恋の始まりのシーンに、薔薇が
咲く、散る。透過光が光る。
真っ白な画面に二人だけになる。
そのコが登場のコマは飾り枠。
なんだコレ、大げさ、って思っていた。
あれ、ホントだ。ホントにある。違うのよ、
もう、空気感が。
解る。どれがその人か解る。
バレーボール部の練習してる体育館半分を
横切ってネットの向こうへ。
そして、しばし見つめる。
京子さん。……相沢先輩が俺に気が付き、
目が合う。
会話してた剣道部員から離れて、
「入部希望者?入部届は副部長に……」
近くに来たのを、こっちからも寄って行って、
「相沢先輩、俺と付き合って下さい」
いきなり言ってしまった。
「稽古や試合は、入部してからね。中学
から剣道やってたんなら、その事も書いて
……」
「先輩の彼氏希望です。何なら書面にしてもいいです」
側にいた川島先輩(この時は名前知らなかった)が、
「なんか、変なのキタ」
と、つぶやいた。
「冷やかしなら帰れ」
険しい表情になる京子さんに向かって、
「本気です」
あとはご存知の通り。俺は彼女に猛アタック
を開始した。
何せ、彼女は校内で一二を争う人気者。
フツーの告白&アプローチでは事は進まないと思ったのだ。
そう。何者かわからずしかも一年坊な俺は
最初、警戒されまくっていた。
でも、でもっ!信じていた。
必ず想いは通じると。
そして、今に至る。回想終り。