しょーとしょーと
いや、そんなまさか。
偶然……だよね?
たまたま、曽田くんに話しかけられたらなんて考えてるときに、曽田くんが通りかかっただけのはず。
これが偶然ではなく、チケットの不思議な力だなんて、そんなことあるわけない。
それでも、永実は穴が開きそうなほどチケットを見つけた。
もし万が一でもチケットの力だったら……。
魔法のチケットだったら。
永実の喉がゴクリと鳴った。
偶然なのかどうか、もう一度試してみたらいいのよ。
永実は歩き出しながら考えた。
でも、それなら今度はどんな妄想を願う?
永実は頭を悩ました。