しょーとしょーと
「本当だよ。わたしたちは虹を出して、それを見た人々を幸せな気分にするのが仕事なんだよ。
一色足りなかったら不完全で、幸せにできないじゃない」
青のリリーも怒ったような声を出した。
他の4人はおっとりした性格なので、「まあまあ、いいじゃない」と言ってくれるのだが、
ミリヤとリリーは気が強いうえに、真面目で正義感も強いので、みんなと同じに行動できないレーナのことにイライラしているらしい。
「……ごめんなさい」
謝りながら、レーナの瞳は涙でにじんできた。
「また泣く! 泣いて謝れば許してもらえるって思ってるでしょ」
「そ、そんなことは……」
一体どう言えばいいのかわからず混乱してきたレーナは、余計に涙を我慢できなくなる。
そこへ、雨の神レイダスがやってきた。