しょーとしょーと
何かがおかしい、と思いながら一歩踏み出そうとして、体は跳ね上がる。
あれ?
そういえば、さっきから、歩こうとすると体が跳ねる。
なに、何、ナニ?
私、どうしちゃったの?
叫びたい衝動にかられ、クワックワックワッ!と何度も鳴いた。
すると、「カエル?」と誰かの声がしたかと思う暇もなく、希実の体が持ち上げられた。
「ゲッゲッゲッゲッゲッゲッゲッ!」
なんだ、なんだ、なんなんだ!
目の前に巨人が現れ、息を呑んだ。
信じられないくらい大きな……人の顔?