恋人が消えた瞬間
青空が少しも見えない空の下、私は目指す場所へと急いでむかっていた。




今日は愛しい彼の誕生日。

18になる誕生日には手作りのケーキと時計のプレゼント。



彼の喜ぶ顔を思い浮かべて慣れない手先で作ったケーキを手に持ち、私は彼の所へ。




最初に何て話そう?


おめでとうだけじゃ足りない。


愛してるは最後に言いたい。


少しからかっても良いかもしれない。



でも渡せばきっと喜んでくれる。




体がどこか軽い。


今なら、空を飛べるような気がした。


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