season
二人の未来へ
しばらく春馬くんの胸で泣きはらした後。




気がつくと、時刻はすっかり夜になっていた。





「…落ち着いた?」




首を傾げながら私の様子を伺う春馬くんの顔がすごく優しくて…




「うん。でも、もうちょっと…」



なんだか、すごく甘えたくなってしまった。




「いくらでもどーぞ。」



頭をポンポンしながら、そう呟いた春馬くん。





いつか、春馬くんとのこともバレちゃう時が来るのかな。




そしたら、春馬くんも教師辞めさせられちゃうのかな…。




そんなことを考えながら無意識に身体に力を入れてしまっていたのか、春馬くんが私の身体を少し離してじっと見つめてきた。




「ナツ?なんか変なこと考えてない?」




「え、変なことって…?」




「俺とのことバレたらどうなっちゃうんだろう、とか?」




…春馬くんには敵わないや。



全てお見通しだ。





「…秋山先生と再会して、思ったことが二つあってね。一つは、秋山先生を見ても、もうトキメキやあの頃のドキドキは全く感じなかった。」




「うん…もう一つは?」




もう一つは…




「…急に怖くなった。秋山先生との関係が学校にバレた時のこと、鮮明に思い出しちゃって。いつか春馬くんとのことがバレちゃったらどうしようって…。」




そう思ったら、身体中が震え出して…




涙が止まらなくなったの。


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