season
「夏海〜!おはよう!」




春馬くんと別れてから、初めての登校。




「おはよう。」




エリカやユリと笑いあいながら校門をくぐる。





「ヤバイ!期末テストの予習しなきゃ!エリカ大丈夫?」




「大丈夫なワケないじゃん!早く教室行って公式見とこうよ!夏海、先に教室行ってるねー!」




下駄箱で靴を履き替える私に、エリカとユリが焦るようにそう言って、そのまま走っていってしまった。




そんな二人の後ろ姿に思わず笑みをこぼすと…





「おはよう、瀬名。」




背後からかけられた声。




その声の主は、そのまま私を追い抜いて前を歩いて行く。




その背中に、私は笑顔で返した。






「おはようございます、須賀先生。」





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