season
「寂しいよお!夏海〜!」
卒業式が終わり、大泣きのエリカを私とユリでなだめる。
「もう会えないわけじゃないんだから。大学生になっても、3人で遊びに行こうよ。ねえ、夏海!」
「そうだよ、エリカ。私にとって二人はかけがえのない友達だよ。だから、これからもずっとずっと一緒にいてね。」
エリカを笑顔にしたくてそう言ったのだけど…
「な〜つ〜み〜!!」
よけい泣かせてしまったみたい。
3年間、本当にいろんなことがあったな。
家族や友達、そして何よりも“先生”に支えられていなかったら、今の私はここにいない。
「ありがとう…」
教室に向かって、呟いた。