season
「……わざわざごめんな、ナツ。」
「大丈夫?……やだ、すごい熱…」
真っ赤な顔した春馬くんのおでこに手のひらを当てると、ものすごく熱かった。
その手を引っ込めようとしたら、春馬くんに手首を掴まれた。
「…は、春馬くん?」
「………ナツの手、冷たくて気持ちいい…」
そして、本当に気持ち良さそうに目を閉じるから、どうしていいかわからなくなる。
「ね、とりあえず横になった方がいいよ。私、おかゆ作るから。消化にいいもの食べよう?」
「…うん。」
うんって…
か、可愛い…。
不謹慎だけど、そんなことを考えてしまう私。
素直にベッドに入り目を閉じる春馬くんを横目に、私はキッチンを借りてお粥を作った。