season
「いただきまーす…」



しばらくして、一眠りした春馬くんが目を覚ましたので、お粥を持って行った。




「…うん、美味い!」



「ほんと?よかった。」




「ナツ、料理できるんだ。すげーな。」




「料理って…ただのお粥だよ?こんなの料理のうちに入らないよ。」




呆れながら言う私に対して、春馬くんは首を横に振る。





「いや!これは立派な料理だよ。ありがとな、ナツ。」



「…うん。」




なんでこんなに安心感が生まれるんだろう。





春馬くんは、私にやすらぎを与えてくれる人だ。




春馬くんは、本当に不思議な人。












「ごちそうさま。」



しばらくして、お粥を食べ終えた春馬くんが、私をじっと見つめてきた。




「な、何…?」



「いや、本当ありがとな。こうして看病に来てくれて。ナツが公園で待ってるって思って連絡したかったのに、今日に限って携帯の充電切れててさ。家帰ったらすぐに…と思ってたら、充電器さしたところで見事にバタンキューだった。」




なんだか想像できちゃうな、その春馬くんの様子。



おかしくてふふっと笑うと、春馬くんも笑った。


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