season
「じゃあこの問題、解いてもらおうかな。今日は25日だから…出席番号25番のヤツ、前来て解いてくれー。」
25番って………私!?
黒板の方を向き、私たちに背を向けた状態の春馬くんは、どうやら気づいてないみたい。
静かに席を立ち、黒板へ向かう。
「よし、じゃあ解い………っ…」
ようやく私に気づいた春馬くん。
手に持っていたチョークを手渡される。
「これ使って。」
な、なんか緊張する…。
「はい…」
問題はすぐに解けたのに…緊張して手が震えそうで、字が上手く書けない。
「…解けました。」
春馬くんにチョークを手渡しで返したかったけれど、私は黒板のところに置いた。
まだ手が震えてるもの。
「おっ、正解!!」
至近距離でニコッと微笑まれ、思わずキュンとしてしまった。
ダメだ…
春馬くんとじゃ、ボロが出てしまいそう。