season

止められない想い

学校に再び行き始めて、二か月くらいが経過した。




生徒が私を見る目は、だんだんと気にならなくなっていった。




人の噂も75日って言うけれど、エリカやユリの私に対する変わらぬ接し方のおかげもあって、平穏な日々を過ごせていた。



…ただ一つ、数学の時間だけは胸がざわざわするけれど。





そんな頃、ちょうどテストがあった。



久々に受けるテスト。



成績が下がっていないかが心配。





「１限目、数学のテストじゃん〜！」


「やばーい！」



エリカとユリが必死に公式のおさらいをしているのを見ていたら、春馬くんが教室に入ってきた。




「席について、筆記用具以外しまえよー。」



春馬くんが、テスト監督？



テストに集中できないよ…。