season
だけど、付き合うってことにはならなかった。
だって私たちは教師と生徒。
バレたらどうなるか、私も先生もわかっていた。
だから、放課後少し残ってお話したり、今まで通り先生のお手伝いをしたり。
そんな風に二人っきりの時間を過ごした。
『卒業したら、俺と付き合って欲しい』
そんな風に言ってくれた先生に、思わず泣きそうになったりして。
先生に恋をして、間違いはなかったんだって思った…矢先のことだった。
ある日の放課後、先生と教室に二人でいた時、私たちは思わず、手をつないで寄り添ってしまった。
ほんの…ほんの一瞬だったけど。
だけど、その“一瞬”を、ある生徒に見られてしまい。
翌朝には、全校生徒に知られてしまっていた。