season

その一件で、私は一週間の停学処分となり、学校に行けなくなってしまった。






でもそんな時、先生からメールが来た。







たぶん、他の先生やいろんな人の目を盗んで送ったであろう、句読点のない急いで打ったようなメール。






“夏海俺を信じて必ず迎えに行くから”







そのメールを保護して、私は泣いた。






そして、この先学校でどんな仕打ちを受けたとしても、卒業までがんばろうって思った。








だけど一週間経って、意を決して登校した時には…








秋山先生はいなくなっていた。








電話もメールも繋がらなくて。








『あんたのせいで先生辞めたんだよ!』







クラスメイトに罵られながら、私自身も自分を責めた。









責めて、責めて…










苦しくて、悲しくて、毎日泣いて。







そして、泣きはらした頃には…







私は、恋も友情も、何もかもを失って、空っぽになってしまっていた。


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