season
その夜、明日は学校が休みだったから良かったけれど、私は一睡もできずに過ごした。




そして明け方、外の空気を吸おうと家を出ると…




「おはよ、夏海。」



家の前に菜々子が立っていた。




「菜々子…」



「早起きしちゃった。ね、ちょっと公園までお散歩しない?」




そう言って前を歩き出した菜々子。




春馬くんと出会ったあの公園で…




何を言われるんだろう。






だけど、決めたんだ。



学校に再び行こうって決めた、あの日。




誰に何を言われたって、春馬くんがいれば大丈夫だからって…



そう、決めたんだから。


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