season
暖かい紅茶を入れてくれた春馬くん。
そんな春馬くんは、ブラックコーヒーを飲んでいて、大人だなあって思う。
ソファに密着して座っているけれど、さらに私は春馬くんにくっつき、腕を絡ませた。
「…こうしながら、話してもいい?」
春馬くんの温もりを感じていれば、すごく落ち着くから。
「もちろん。」
そう言って、春馬くんはさらに手を繋いでくれた。
「あのね…私、大切な幼なじみが二人いるの。ずっと3人仲良しで、高校はバラバラになっちゃったけれど、休みになると遊んだり。だけど、私が秋山先生と噂になって、近所でもその噂が出回っちゃってね…その噂にお母さんも苦しんでたから、それが申し訳なくて、もう誰にも会いたくないって塞ぎ込んでたの。」
だけど、その時…大貴と菜々子が救世主のごとく近所のみんなに話してくれたんだ。
「『何があろうと、夏海は夏海だ』って。二人のおかげで、近所でヒソヒソ話されることもほとんどなくなったの。だから、二人には本当に感謝してる。」
「うん。」
「だけど…」
いざ春馬くんとのことを話そうとすると、身体が強張る。
「菜々子がたまたま、校内で春馬くんと私が話してる様子を見ててね。大貴も、私の家の前まで送ってくれたところを見ていてね………“先生”と付き合ってること、ばれちゃったの…」
「……うん。」
隣同士でくっついて座ってるから、春馬くんの表情を見ることができない。
だけど、繋がれた手はとても暖かい。
「大貴は、反対してて……菜々子は、いつでも私の味方だからって言ってくれた。そうやって、本気でぶつかってくれた二人だから、私もちゃんと自分の気持ち、伝えたんだ。」
誰が、何と言おうと…
「私、春馬くんと別れる気はないから。………絶対に。」
そんな春馬くんは、ブラックコーヒーを飲んでいて、大人だなあって思う。
ソファに密着して座っているけれど、さらに私は春馬くんにくっつき、腕を絡ませた。
「…こうしながら、話してもいい?」
春馬くんの温もりを感じていれば、すごく落ち着くから。
「もちろん。」
そう言って、春馬くんはさらに手を繋いでくれた。
「あのね…私、大切な幼なじみが二人いるの。ずっと3人仲良しで、高校はバラバラになっちゃったけれど、休みになると遊んだり。だけど、私が秋山先生と噂になって、近所でもその噂が出回っちゃってね…その噂にお母さんも苦しんでたから、それが申し訳なくて、もう誰にも会いたくないって塞ぎ込んでたの。」
だけど、その時…大貴と菜々子が救世主のごとく近所のみんなに話してくれたんだ。
「『何があろうと、夏海は夏海だ』って。二人のおかげで、近所でヒソヒソ話されることもほとんどなくなったの。だから、二人には本当に感謝してる。」
「うん。」
「だけど…」
いざ春馬くんとのことを話そうとすると、身体が強張る。
「菜々子がたまたま、校内で春馬くんと私が話してる様子を見ててね。大貴も、私の家の前まで送ってくれたところを見ていてね………“先生”と付き合ってること、ばれちゃったの…」
「……うん。」
隣同士でくっついて座ってるから、春馬くんの表情を見ることができない。
だけど、繋がれた手はとても暖かい。
「大貴は、反対してて……菜々子は、いつでも私の味方だからって言ってくれた。そうやって、本気でぶつかってくれた二人だから、私もちゃんと自分の気持ち、伝えたんだ。」
誰が、何と言おうと…
「私、春馬くんと別れる気はないから。………絶対に。」