season
その日の夜。




大貴と菜々子に、どうしても話をしたいからって連絡をして、公園まで来てもらった。




…そのまま春馬くんの家に向かうことは伏せて。




昨日の今日だけど。



菜々子に至っては、今朝ぶりだけど。





なんだか、ものすごく久しぶりに会ったような感覚に陥った。





「…来てくれてありがとう。」




「ううん、大丈夫。」




ニコッと微笑む菜々子の隣で、目も合わせてくれない、話してもくれない大貴。





「……来てほしいところがあるの。」




それだけ伝え、私は歩き出した。




「え、おい…」



やっと喋った大貴だけど、とにかく今は、このまま春馬くんの家まで行かなきゃ。


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