season
それってつまり…そういう意味?




…なんて答えたらいいかわからなくて。





黙ったまま春馬くんを見上げると…





春馬くんはフッと笑って言った。




「…何もしないよ。ただ、少しの間だけ一緒に眠りたい。」




そして、私の額に春馬くんの額が重なると、そのまま目を閉じた春馬くん。




「春馬くん…」






そっか。



今日は春馬くんの方がきっと、緊張してたんだよね。




春馬くんの、大人として、教師としての責任。





いろんなもの背負って、私のこと守ろうとしてくれてるんだから…




いろんなこと、ずっとずっと我慢してきてくれてたんだ。






ぎゅっと私を抱きしめながら目を閉じたままの春馬くんの腰に腕を回しながら、私は呟いた。













「………いいよ」

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