season
だけど、なかなか春馬くんが来ないから、チラッと曲がり角から様子を見てみると…




山田先生と立ち話をしていた。




私から見ると、山田先生の後ろ姿と春馬くんの正面の姿が見えるのだけれど。




………なんだろ。




山田先生の声が、いつもと違うような。




「じゃ、僕はこれで。失礼します。」




爽やかに右手を挙げ、春馬くんがこっちに来るのが見えたので、私はサッと身を隠した。




すると…




「須賀先生っ!あのっ!」




山田先生が、春馬くんを呼び止める声が。




「どうしました?」



春馬くんの足音が消える。




すると…






「あ、あの…もしよかったら今度、飲みに行きませんか?その…ふ、二人で…」





山田先生のその声を聞いた途端、胸がズキンとした。

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